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素敵なシルク素材。昔から大切にされてきたんですね!

 

大昔から愛されてきたシルク素材


さて、今回は超デリケートな素材、シルクのお話です。

シルク素材は麻素材とならんで、最も古い繊維といわれています。
かつてシルクは大変貴重品で、金と同等の値打ちがあったそうですね。

シルクは、およそ紀元前20世紀頃の中国で使われ始めたといわれています。
中国の伝説によると、「皇帝」の皇女が繭で遊んでいて
お湯の中に落としてしまい、それを拾い上げようとして糸を操った事が、
絹糸作りの始めだったと言われているそうですよ。

中国の甲骨文字にも、桑、蚕、絲(いと)、帛(きぬ)などの文字がみられ、
また殷(いん)、周、漢などの時代のお墓からは蚕をかたちどった模造品も
たくさん発見されているんですって!

シルクは、昔から愛し続けられてきた素材なんですね。(*^_^*)

中国で発達した養蚕の技術は、長い間国外に持ち出す事が禁じられていました。
そのために、ヨーロッパでは「西域の王が自分の元に
嫁ぐ中国の皇女の髪の中に蚕や桑の実を隠し持ち込んでいた」とか、
「ビザンツの僧が竹の杖の中に蚕の卵を隠し持ち帰った」などなど・・・
なんとかして、シルクを手に入れようとしたエピソードがたくさんあったそうです。

約2500年前、絹織物が中国から他国へ伝わり、
シルクの美しさに引かれたいろんな国の商人は、海、山、砂漠など
危険な目に遭遇しながらも、絹を求めて、中国へ交易に行ったそうです。

のちのちシルクロードと呼ばれるようになったのは言うまでもありませんね。
ローマから長安までという説や、奈良の正倉院までという説がありますが、
実際には、シルクロードがどこからどこまでという定説はないんですよ。

日本に養蚕の技術が伝えられたのは、紀元前3世紀から、
弥生時代の頃だと考えられています。
この時代の北九州の遺跡からは、シルク布の断片が
いくつも発見されているそうです。

【魏志倭人伝】にも蚕を飼って、絹を作っていた事が書かれていますしね。
その後、世界の染色技術や織物技術が加わって、
絹織物分化を盛り上げて、どんどん普及していたんですね!


★★★  蚕さんのお話 ★★★

絹は蚕が繭を作る為に吐き出す蛋白質繊維です。
繭は家蚕繭(かさんまゆ)と、柞蚕、
天蚕など自然のままに育てられた野蚕繭(やさんまゆ)があります。

繭からは繰り出された糸を(きいと)と言い、
一粒の繭から約1500mの細くて長い繊維が取れます。
1500mというと・・・50mプールを30往復ですよ!!

生糸の断面は2本のフィブロインという繊維を
セリシンという糊状物質が覆う形になっています。
石鹸などのアルカリ液で洗浄すると・・・。セリシンが除去され、
滑らかで光沢のあるフィブロイン(生糸)が得られるんですよ。

コレが、絹素材独特の光沢を放つんですね!
絹繊維そのものが、極めて細い繊維の集合組織であることから、
摩擦によって繊維が分繊化(フィブリル化)しやすく、
毛羽立ちやすいという性質を持っています。

なので、染みがついたら慌てて擦ったりしちゃ絶対にダメですよ!!!
フィブリル化をよく起こすアイテムといえば、ネクタイですね。

ネクタイについては、以前書きましたので、コチラを参考にして下さいね!
http://www.takuminuki.com/howto/column/2006/11/post_9.html


★★★ その他のシルク素材の特徴 ★★★

★ 紫外線を吸収しやすいです。

他の繊維に比べて、紫外線を吸収する性質があるので、
黄ばみや退色が起こりやすいんです。
日光の当たる所や、蛍光灯が当たる所は避けて下さいね。
よくショップのディスプレイなどでライトに当たった、
シルクのお洋服を見かけると、ちょっと心配になっちゃいます。(>_<)

見極め方としては、生地が重なって、
光の影響を受けない生地と比べてみて下さい。

ジャケットでいうラペル(衿)の裏とか、ポケットの中とか・・・。
色が違ったら、退色や黄変が起きている可能性が高いですよ。

★ 水染みが出来やすいです。

蚕が繭の壁を作る時には、八の字に首を振りながら、
繊維を吐き出していきます。
そのために、縮れた状態になっているんですね。

水に濡れると繊維が膨潤して、
その部分の繊維だけが元の縮れに戻ろうとして、
乾燥してもなかなか元に戻すのが難しいんですよ。

★ 高い吸湿性を持っています。

よく、高級ブランドの裏地に使われたりしていますよね。
やっぱし、着心地が違うんでしょうね?
汗をかいてしまったら、こまめなケアをしてあげて下さい。
そのままにしておくと、黄変やカビの原因になりますよ。

★ 形態安定加工が難しい繊維の一つです。

イタリア製のスカーフで、プリーツ加工が施された物などもありますが、
じつは、洗濯ジワと同じ現象で、
濡らすとすぐに元に戻ってしまいますから、要注意ですよ。

ご家庭でお洗濯なんかは絶対にやめて下さいね!
なかなか長年愛用するのは難しいのかもしれませんが、
防ぐ方法としては、撥水加工を施してあげると、少しは持ちが良くなりますよ。

★ 天然繊維の中の唯一のフィラメント繊維(長繊維)です。

フィラメント繊維は、紡績しなくても糸にする事ができるんですよ。
紡績した糸と比べると光沢のある生地を作る事ができるんです。
でも、着用動作によって、引っかかりやすく
引きつれが起きやすいのがちょっと難点ですね。

絹のメンテナンスは早めにプロにお任せした方がいい素材ですね!

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