あったか高級獣毛繊維に詳しくなりましょう!
先週、福岡は急に寒くなって、一日中雪の日がありました。
ちょっと歩くと、つま先がジンジンしてきて、車もハンドルをとられてツルツルと・・・!!
さむ~い冬には、あったか素材が恋しくなりますよね。
羊毛については、以前お話ししましたので、今回は冬の高級獣毛素材についてお話したいと思います。
カシミヤ(cashmere)
原産地は中国からパキスタンに接する北インド周辺のカシミール地方です。 毛質は細く、柔軟で独特のヌメリがありますね。寒暑の激しい山岳地帯に生息するので、冬になると剛毛に覆われるそうです。
剛毛の下に柔毛(わた毛)が密生しています。
羊毛のように、ハサミやバリカンで刈り取るのと違って、クシですきとって、柔毛を採取されるんです。
カシミヤ山羊1頭からは、150グラム~250グラムしか採れないので、セーターを作ろうと思ったら、3頭分は必要になるんですよ!
最近では、中国での増産などもあり、お求めやすい価格で手に入る事もありますね。
でも、某高級メーカーでは、カシミヤ山羊にセーターを着せて育てるそうです。
糸になるまでの負担を軽くしてあげる為なんですって!!
アルパカ(alpaca)
南米やペルーを中心にアンデス山脈の高地に棲息する、ラクダ科のアルパカから取れる毛です。
繊維の弾性が強く、形態変化を保つ毛髄があるので、シワになりにくいです。
毛先には丸みがあるので、肌への刺激が少ないのも特徴です。
アンゴラ(angora)
生産国は、中国、フランス、チェコスロバキアなどです。
中国は世界の90%の産出量を誇っているそうです。
アンゴラは真っ白なフワフワしたウサギの毛なんですよ。
毛足が長く、手触りがとてもしなやかで、鮮やかな色にも染まりやすいんです。
他の獣毛繊維と違い、クリンプ(縮れ)がないので、紡ぎにくく、アンゴラ素材だけで撚り合わせることが困難なんです。
だから、混合で使われているんですね。
ちなみにウサギさんは、毛刈りをしてあげないとストレスが溜まってしまうそうです。
モヘヤ(mohair)
トルコの旧地名のモヘヤ。アンゴラ山羊の毛の事をいいます。
モヘヤという動物はいませんよ!
また、モヘヤとアンゴラは別物なんですけど、なぜか日本では、混同される事が多いですね。
トルコ語の「最上の毛」を意味するマァクヒア(Mukhyar)がなまったといわれています。
静電気が発生すると、毛が抜けやすくなるので、加工剤を使ってクリーニングしてもらいたい素材ですね。
ビキューナ(vicugna)
超高級素材として知られている、希少獣毛繊維です。
アンデス山脈の高地に棲息する、アルパカの仲間で、インカ帝国の時代から『神の繊維』として珍重されました。
20世紀の乱獲で、絶滅の危機に瀕し、一時期ワシントン条約の保護動物に定められていました。
もっとも細く柔らかく上質な光沢を持っています。
マフラーだと30万円ぐらい、コートだと数百万円はするそうです。
先日、初めてビキューナを触らせてもらえる機会があったのですが、比べ物にならないぐらいの質感の良さ驚きました!
どれもとってもデリケートな高級獣毛素材ですから、汚れる前にメンテナンスをしてあげて下さいね。
着用したら、ブラッシングをしてあげたり、連続着用を避けたりして、長く風合いを楽しんで下さいね。
もちろんクリーニングに出す時は、受付スタッフさんに、一言ご相談されると、素材に合った、クリーニング方法をご提案して下さると思いますよ。
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