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2022.07.19

静電気ってなんで起きるの?静電気防止策!

冬のやっかいなお悩みといえば、静電気ですよね?
車に乗るとき、ニットを脱ぐとき、いたるところでパチッ!!(@_@;)
たまに、火花が散ったりもしますしね。
じつは、静電気って動かない物体には発生しないって知ってました?
全ての物体は小さな粒でできていて、その中にプラスの電気を持った電子とマイナスの電気を持った電子からなるそうです。
普段はこの粒はつりあっていて安定しているんですが、物が動いて物体同士や空気の摩擦などで、粒から粒に電子が移動して電気的極性が一方に片寄ってしまうと、帯電状態になってしまうんです。
そんな時に、物に触ったりすると
バチッ!! 
って体内から放電します。コレが静電気の起きる現象です。
それに、気温と湿度も関係するそうです。その基準は 
   湿度 20% 以下
   温度 25度 以下
って言われています。

つまり、夏よりも冬の方が静電気が起こりやすい条件がそろってしまうんですね!
この二つがそろってしまうと、静電気発生注意報ですよ。
洋服の脱ぎ着の時のパチパチは衣類同士の摩擦による、帯電が原因です。
静電気が起きた服は体にまとわりついたり、埃やゴミをひきつけてしまいますよね。
コレって、衣類の組み合わせによっては、起こりにくくなるって知ってました?
衣類の素材には帯電しやすい素材とそうでない素材とあります。
また、帯電しやすい素材にも、プラスの電子とマイナスの電子とあるんですよ。
簡単に一覧にしてみるとこんな感じ(^^♪
  毛皮              (+)の電気を帯びやすい素材
  ガラス
  ウール
  ナイロン
  絹
  レーヨン
  木綿
  麻                帯電しにくい
  皮膚
  アセテート
  ビニロン
  ポリエステル
  アクリル
  ポリウレタン
  ポリエチレン
  塩化ビニール          (-)の電気を帯びやすい素材

真ん中あたりの、綿や麻などは帯電しにくく、両端(毛皮・塩化ビニール)にいくほど、+・-の電気を帯びやすい素材になっています。
離れた素材同士の重ね着だと、静電気が起きやすく、近い同士の重ね着だと、静電気がおきにくい性質があるんですね。
たとえば、毛皮とアクリルの組み合わせだと、毛皮は電子をあげやすく、アクリルはもらいやすいので、電子が移動して、静電気発生!!
その他だと、フリース(ポリエステル)にウールのニットなど合わせると、バチバチと。。。\(◎o◎)/!
つまり、重ね着する時は素材の帯電性質が似たものを合わせると、静電気を少なくする事ができるんですね。表示タグをチェックしてみてくださいね(*^^)

静電気を防止するには??
まずは、静電気発生注意報の温度と湿度にしないのが一番ですね。
でも、どちらもクリアするとなるとちょっと大変!
地球温暖化のこともあるし、室内温度は20度までに抑えたいとこです。
乾燥しやすい冬の間は、室内の湿度を50%~60%ぐらいに調整しておくと、静電気がおきにくくなるそうです。
湿度を上げるためには、部屋の中に加湿器をおいたり、観葉植物ににお水をあげるだけでも、部屋の湿度をあげる事ができるそうですよ。
後はご家庭での洗濯の時に、柔軟剤を入れてあげるのも、防止策になりますね。
柔軟剤に含まれる、界面活性剤の分子には水になじみやすい部分と油になじみやすい部分があります。
繊維に吸着した界面活性剤の水になじみやすい部分が静電気を逃し、油になじみやすい潤滑油の役割を果たして、繊維同士の摩擦を防いでくれるそうです。
その他だと、ミネラルウォーターを飲むとか、ジャンクフードを控えるとか・・・
体内からの改善もあるみたいですね。
冬場のクリーニング工場はタンブラー乾燥機の中に静電気防止シートを入れてます。
そうでもしないと、火花だらけで痛すぎです。\(◎o◎)/!!
やっぱ、静電気対策グッズかなぁ~(笑)

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